インターネット電子メールを使った
ML(メーリングリスト)に加入する場合の
ML参加者心得
はじめに
1995年は「インターネット元年」とでもいった様相を示し、
パソコン通信の延長のノリでそのままインターネット文化に入って来る
個人ユーザが増えてきました。
もちろん、ここでパソコン通信のノリがいけないとは言いませんが、
インターネットに参加しているユーザの環境は千差万別なので、
自分には問題なくても
他の多数の人は迷惑だと思うトラブルを引き起こしてしまうことが多々あります。
インターネットは相互扶助の世界で成り立ってますので、
新規参加者は多少なりとも勉強しないといけないでしょう。
ということで、(昔から当り前の基本常識だった)ML上でのエチケットを
今風の用語を交えながらいくつかわかりやすく解説してみましたので、
インターネット電子メールの世界に入ったばかりの方は一読してみてください。
中には自分にとって意味不明な単語があるせいで
何が書いてあるのかわからない項目もあるかもしれませんが、
そういった項目はきっとあなたには無関係ですので、
そのまま読み飛ばしても大丈夫でしょう。
※ わざわざ言うまでもないことですが、この文書に強制力などありません。
目次:
slocal & .forward 編:
- slocal や .forward を安易な気持ちで使う。
- .forward に、学校/会社のアドレスに加えて NIFTY Serve の
アドレスを書き、暇なときに自宅から NIFTY に入ってメールを読もうとする。
(NIFTYのメールボックスが溢れたら溢れた分はどーでもいいやと考えている。)
- →
-
NIFTY のメールボックスが溢れた場合、「この人のメールボックスは溢れてるよ」
というエラーメールがML管理者に返ってきます。従って、ML管理者は
全てのメール × NIFTYのメールボックスが溢れたML参加者
の数だけ、エラーメールを受け取ることになってしまうのでした。
- 誤った slocal や .forward を書いたままほったらかしにする。
漢字コード編:
- ISO-2022-JP(いわゆるJISコード)以外の漢字コード(シフトJIS/EUC)にしたまま、
メールを出してしまう。
- メール本文をISO-2022-JPに変換しないままメールを出す。
- Subject をシフトJIS/EUCにしたままメールを出す。
- JIS X 0201 片仮名(いわゆる半角カナ)を、本文や Subject に使ってしまう。
- ローカルなフォントに依存した文字(いわゆる機種依存文字)を使ってしまう。
アドレス変更編:
- 所属部署の変更/退社等でメールのアカウントがなくなるというのに、
何もしないでそのまま消える。
- →
-
ある日突然、ML管理者にエラーメールが返ってくることになります。
(学校からの参加者だと新学期に突入する3〜5月、企業からの参加者だと
職制改正時期の2月や10月とか、ボーナスをもらって辞める人が出る
6月と12月あたりに波が来るかな。)
メール受け取り環境編:
- MXを直接外部(全世界)から引けてしまうマシンだと言うのに、
電源を落して帰ってしまう。
(大学内に自分専用のマシンを持ってる人なんかに、こういうケースがあります。)
- メールのスプールが容量不足。
- メール配送のネットワーク環境が劣悪で、
メールがきちんと配送されないという現象が、しばしば発生する。
- From が誤ってる。
問い合わせ編:
- MLの使い方や抜け方を、ML管理者に直接聞いてしまう。
- MLの使い方や抜け方を、ML本体の方に聞いてしまう。
- “info”とか“subscribe ほげほげ”とか“#help”とか“who”なんてメールを、
ML本体に投げてしまう。
- MLが生きているかどうかを、ML管理者に問い合わせてしまう。
- 自分のメールが、きちんとMLにでたかどうかを、ML管理者に問い合わせてしまう。
その他:
- 本文の1行が異様に長い。(意図的に改行コードを入れていない。)
先の“困った参加者”の逆を書くと、ML管理者から見た“マナーの良い参
加者”になります。
slocal & .forward 編:
- .forwardをいじるのは最後の最後の手段と考え、
滅多なことではいじらないようにしましょう。
.forwardをいじらなければならないというケースは、
下記のような状況に陥ったときくらいかもしれません。
「所属部署の変更で、自分のメールアカウントが (一時的/半永久的に) 違う
アドレスになった」
もちろん、この .forward の設定は暫定処置なので、
MLには正式なアカウントを再登録すべきです。
なお、.forward の設定ミスで転送ループが発生すると、
メールのピンポンのせいであちこちに大変な迷惑を及ぼすことがありますので、
これにも十分注意しましょう。
- 正式なメールアカウントがあるのに、
「メールを自宅でも読みたいから」という理由だけで、
自分宛のメールを NIFTYにも同時配送するような設定はしないでください。
それでもどうしても NIFTYにもメールを転送したい場合は、
- NIFTYのメールボックスを拡張する。(デフォルトのままインターネットメールを受け取ろうとするのは言語同断。)
- MLから受け取るメールは、(もしMLにその設定があるなら)ダイジェスト配送にしておく。
- NIFTY に頻繁にアクセスし(最低でも1日1回)、メールボックスが溢れないようにする。
という配慮を忘れないようにしましょう。
- slocal を設定したり .forwardをいじったりする場合は、
自分が設定した内容が正しいかどうかを入念にチェックしましょう。
生ハンカな知識しかないのに「いじろう」などと思わない方がいいと思います。
漢字コード編:
- メールの本文は ISO-2022-JP (いわゆるJISコード)に変換して発信しましょう。
(これは、インターネット電子メールを使う上での基本的な約束ごとです。
詳細は RFC1468 を参照してください。)
- メールの Subject に利用可能なコードは、通常の ASCII文字(半角英数字)、
ISO-2022-JP(JISコード)、そして MIME の3種類です。しかし、
ISO-2022-JP と MIME の Subjectが“読めない環境の人”もいますので、
このことを念頭におき、
メンバーの素性もよくわからない不特定多数が参加している巨大なMLに出すメールの Subject は、
全て ASCII 半角英数字を使うように常日頃心がけましょう。
どうしても日本語の題目を使いたい場合は
Subject: ASCII半角英数字文字列 ISO-2022-JP(JIS)文字列
Subject: ASCII半角英数字文字列 MIME文字列
(英語の題目) (日本語の題目)
という形式にすると、それなりにいいかもしれません。
- JIS X 0201片仮名(いわゆる半角カナ)は、メールには絶対に使わないでください。
(これも、インターネット電子メールを使う上での約束ごとです。
詳細は RFC1468 を参照してください。)
- NECの PC-9800シリーズの漢字ROMに搭載されている
- ○で囲まれた1、2、3…
- ローマ数字の I、II、III…
- いわゆる98罫線
- (株)や(昭和)等
は、NEC の PC-9800シリーズでしか見れない機種依存の文字です。
あなたには見えても、実はその文字が見えない人の方が多いということを心にとどめ、
機種依存文字は使わないようにしましょう。
(Macintosh にも同様な機種依存文字があります。注意してください。)
要は、
JISの漢字コード表に載っていない文字は使うな!
(JIS漢字コード表の詳細は「JISハンドブック」で確認できます)
ということです。
- ◇代表的な機種依存文字
アドレス変更編:
- 所属部署の変更/退社等でメールのアカウントがなくなる場合は、
自分が参加しているMLの退会手続きにのっとって、MLから抜けましょう。
メール受け取り環境編:
- MXを外部から直接引けるマシンの電源は絶対に落してはいけません。
万が一落す必然性に迫られた場合は、MXのセカンダリサーバーを、
きちんと確保しておきましょう。
- メールのスプール (メールゲートウェイ/ローカルマシン/自分のホーム)
の容量は、必要なだけ十分確保しましょう。
- 長期休暇(年末年始やゴールデンウィーク、夏休み)でメールを読めないような状況になった場合は、
- 対処1
- ・メールゲートウェイ(スプールマシン)の電源は絶対に落さない。
- ・メールゲートウェイ(スプールマシン)のスプールの容量を十分に確保しておく。
- 対処2
- ・一時的にMLから抜ける。
などといったことをやっておきましょう。
- メールのネットワーク環境は、十分に安定させておきましょう。
- →
-
これはユーザレベルではどうしようもない話ですね。
自分が所属する団体のネットワーク管理者やインターネットプロバイダに文句を言いましょう。
(でも、たまに「海底ケーブルが切れた〜」とかいう事件が起こって、
日本国内のネットワークが混乱したりするんだよねぇ。)
- Fromに書く内容は、どこからメールを出してもきちんと届くアドレスにしましょう。よくあるのが、
From: masa-k@sun03.sag.hitachi-sk.co.jp
↑ ↑ ↑
誰それ マシン名 ドメイン名
なんていうアドレスでMLに登録したのに、その後、
自分のマシンが変わってしまったとかいうケースです。
Fromにマシン名が入っていると後々のトラブルの元ですので、
ネットワーク管理者と相談し、ドメイン名だけできちんとメールが配送されるように設定するべきです。
Windows や Macintosh上で動作するメールリーダーを使っている方の場合は
From を手作業で入力することが多いと思いますが、
この From の設定は慎重に慎重に行ってください。
問い合わせ編:
- MLの使い方や抜け方は、最初にMLに参加したとき、
情報へのポインタが与えられているはずです。
それなのにそのポインタを無くし、MLの使い方やMLの抜け方をML管理者やML本体に聞くというのは、
恥ずかしいことだと心得ましょう。
(もちろん、ML管理者が親切な人だったり、MLの雰囲気がアットホームだったりすれば、
ちゃんと教えてもらえると思います。
でも、それって自分で努力せずに他人をこき使っていることになるというのをお忘れなく。)
- MLの使い方を確認もせず、ML本体に、やみくもに“get 何々”とか
“subscribe ほげほげ”とか“info”とか“who”なんてメールを投げるのはやめましょう。
MLの使い方はMLによって違いますし、ML本体にコマンドを投げる仕様のMLは、
日本国内から消えゆく傾向にあります。(海外の方では、ML本体にコマンドを送るMLはほどんどありません。
これは一時期日本だけに流行った仕様だと思えば間違いないです。)
- 「ML、ちゃんと生きている?」とか「僕のメールがMLに流れていないけどどーして?」などという問い合わせは、
極力ML管理者にしないようにしましょう。
それらのトラブルの原因は参加者側のネットワーク環境のローカルな問題だということが多く、
ML管理者からは何もできません。
(結局、ML管理者をうっとおしくさせてしまうだけです。) まずは自分の所属団体のネットワーク管理者に問い合わせてください。
なお、MLサーバ側のネットワークが不調なせいでMLの配送が遅れている場合も、
極力黙って様子を見ましょう。この場合、問い合わせのメールは火に油を注ぐことになります。
それでも「俺は、どーしても問い合わせたい」と思うなら、最低1日は黙って様子を見てください。
1日あれば、たいていは、それなりの状況が掴めるはずです。
その他:
- メール本文の1行を、パソコンのワープロのノリのまま“1センテンスまるごと無改行”で書いて、
そのままメールを出さないでください。
あなたの端末では綺麗な文章に見えているかもしれませんが、あなたのメールは、
他の人からは「ぐちゃぐちゃな文章表示」に見えてしまうこともあります。
あなたが使っているシステムによっては、
勝手に改行されることだってあるでしょう。
その自動改行システムが漢字の2バイトコードの中央に改行を挿入してしまったら、
あなたのメールは文字化けして誰にも読めなくなってしまいますよ。
(ちなみに、勝手に改行を挿入するシステムの中には、
漢字のことなんか何も知らずに改行する仕様のものが多数あります。) また、
1行があまりにも長すぎると、
文の後ろの方がメール配送経路のどこかで切られてしまう可能性もあることを忘れてはいけません。
この場合、切られた文は消えてなくなります。
ということで、メール本文の1行は手作業で意図的に改行しましょう。
(たいした手間じゃないはずです。) ちなみに、改行するカラム位置は、
おおむね全角30〜35文字(半角60〜70文字)あたりがベストだと言われています。
- ◇悪い例
-
ということで、メール本文の1行は意図的に改行
しましょう。(たいした手間じゃないはずです。)
ちなみに、改行するカラム位置は、おおむね全角30
〜35文字(半角60〜70文字)あたりがベストだと言わ
れています。<↓改行>
|
- ◇良い例
-
ということで、メール本文の1行は意<↓改行>
図的に改行しましょう。 (たいした手間<↓改行>
じゃないはずです。) ちなみに、改行す<↓改行>
るカラム位置は、おおむね全角30〜35文<↓改行>
字(半角60〜70文字)あたりがベストだと<↓改行>
言われています。<↓改行>
|
―以上―
APPENDIX